古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

新型コロナウイルスへの対処法/『免疫力が10割 腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず』小林弘幸、玉谷卓也監修


『臓器の急所 生活習慣と戦う60の健康法則』吉田たかよし
『医学常識はウソだらけ 分子生物学が明かす「生命の法則」』三石巌
『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』デイヴ・アスプリー
『医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68』牧田善二

 ・新型コロナウイルス対処法

身体革命
必読書リスト その一

 ところが、その「あり得ないこと」のうちのひとつが、
 どうやら事実であるために
 新型コロナウイルスの根絶は非常に難しいものとなっています。

【それは「重症患者ほど、抗体の値が高かった」ということ。】

「抗体」は、体内の免疫細胞がウイルスを認知して
 そのウイルスを効果的に排除するために産生(さんせい)する分泌物(ぶんぴつぶつ)です。
 ふつう、わたしたちの身体のなかで起こる
 免疫細胞とウイルスとの戦いは
 抗体という最終兵器がつくられることで決着します。

 ところが、ウイルスを効果的に駆逐(くちく)するはずの抗体が
 感染しても無症状の患者や軽症者には少なく
 重症患者には多く検出されるのは、大きな矛盾です。
 抗体が多くつくられたのなら、
 それだけ新型コロナウイルスを撃退しているはずなのに、
 実際は重症化している――。
 つまり、「抗体は新型コロナウイルス感染症からの回復にあまり役に立っていない」と考えざるを得ません。
 さらに、もうひとつ驚くべき事実が解明されました。

【「回復した患者の体内から、抗体が消えていく」】

 抗体をつくる細胞は、いちどつくられれば一生、体内に残り続けます。
 そしてミサイル防衛システムのように、
 次に同じウイルスが身体に入ってきたら
 即座に撃ち落とす準備がなされているのです。

 そして、その声質を利用し、
 事前に身体のなかにこの抗体による防衛システムをつくることが
 一般的な「ワクチン」の目的です。

 しかし、新型コロナウイルスの抗体はあまりウイルスの撃退に寄与せず
 しかも1カ月から2カ月で消えてしまう。
 それはつまり、

【「抗体をつくるワクチンでは、感染予防が困難である」】

ということを意味しています。

「ワクチンを開発すれば感染拡大は収束する」という
 従来のウイルス感染症に対する根絶への勝ちパターンが
 新型コロナウイルスには通用しない可能性が判明したのです。
 さらに、「重症者は抗体が高い値を示している」という事実は
 もうひとつの恐るべき新型コロナウイルスの特徴をあらわしています。

【それは、免疫の暴走、
「サイトカインストーム」を引き起こすこと。】

 新型コロナウイルスは、主に肺や気管支などの
 呼吸器の細胞に感染して入り込み、
 細胞を、ウイルスを複製するあための増殖装置に変えてしまいます。

【『免疫力が10割 腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず』小林弘幸〈こばやし・ひろゆき〉、玉谷卓也〈たまたに・たくや〉監修(プレジデント社、2020年)】


 入魂の一冊である。飾り気のない装幀(そうてい)、「新型コロナウイルス」をタイトルに謳わない素っ気なさ、参考書のような色刷り、読みやすい文章、そして1100円という価格がプレジデント社の本気を示している。本書は「新型コロナウイルスへの対処法」を明快に説いた一冊である。ありふれた健康本と同じ作りなので「おかしいな?」と思いながら読んでいたのだが、小林は順天堂大学の医学部教授で、玉谷は日本免疫学会評議員で同大学の非常勤講師だ。

 新型コロナウイルスを取り巻く報道は「始めにワクチンありき」という姿勢が見え見えで、重症者や死者の多い欧米の実態を衝撃的に取り上げて、日本国内の実情を意図的に隠蔽してきた。既に世界各国で投与されているワクチンは動物実験を行うこともなく、長期毒性の影響も検証されていない。また陰謀論界隈を賑わす事実がある。ビル・ゲイツが2015年にTEDでパンデミックを予想した講演を行い、2019年には「次に起きるパンデミックコロナウイルスによる」と想定し、「イベント201」という公開演習を実施したのだ(ビル・ゲイツと新型コロナウイルス)。

 またイタリア人医師のロベルト・ペトレラ博士が告発した動画は1分後に削除されたという。


イタリア人医師の告発:こちらは、ロベルト・ペトレラ博士です。彼が言わなければならないことに耳を傾け、そして大いに広く共有しよう - さてはてメモ帳
恐怖の新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチン:人類の大量絶滅のプログラム : 花子のブログ

 問題は新型コロナウイルス感染に関するデータが出てこないところにある。学術論文が次々と書かれているのにメディアが紹介することもない。テレビは感染者の数で不安を煽り、視聴者をワクチン接種に誘導するだけだ。

 かような言論情況を思えば何らかの統制が働いているものと考えてよかろう。学者や研究者が本気で正義を叫べば研究費や助成金を失う。功成り名を遂げようとする若手の学者は牙を抜かれている。もはや噛む力さえ残っていない。

「抗体をつくるワクチンでは、感染予防が困難である」との一言には千鈞(せんきん)の重みがある。結局自分の体は自分で守るしかない。そんな当たり前の事実に気づかされる。免疫、自律神経、腸内細菌、食事法などについてもしっかりとした内容が書かれていて目から鱗が落ちる