古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

マゼラン隊が世界一周を成し遂げた日


 今日はマゼラン隊が世界一周を成し遂げた日(1522年)。マゼラン自身は同年の4月27日に戦死。1519年9月20日にスペインを出発。265名の乗組員はわずか18名になっていた。地球が丸いことを証明し、キリスト教世界観を一変させた。コペルニクス地動説が発表されたのは1543年のこと。


マゼランと初の世界周航の物語―星雲を見た マゼラン―世界分割(デマルカシオン)を体現した航海者


 大航海時代、世界一周の偉業を成し遂げたマゼラン一行ですが、マゼラン本人は航海中に死んでしまいます。歴史に「if」はありませんが「もしマゼランの魂が現世に残り、世界一周を続けたなら……」と未知なるマゼランの航海をイメージして作りあげました。
 地球一週航海途中、死を迎えたマゼランの魂はそれだけを求め、世界中を駆け巡ります。そこには、今までにみた事のない世界が彼を待ちうけます。幾多の未知なる大地、未知なる海……それらの世界に触れ続けたマゼランの魂はやがて地球全てを制覇するのです。
 この曲には、自然と言う大きな力に人間という矮小な物が挑む姿が描かれています。悠然と広がる海の大きさ、あたたかさ、強さ、狂暴さ、恐ろしさなどさまざまな姿が表出されると共に、マゼランの自己の信念に基づき真実を追い求める姿が表現されています。(樽谷雅徳)