そもそも今の世の中に、神が霊感によって与えた無謬なる御言葉の現物はただのひとつも存在しない。あるのはただ、神の御言葉を書き写した、いわば複製だけなのだ――その複製は正しい部分もあるが、間違っている部分も(数限りなく!)ある。そんな状況で、その原文(すなわちオリジナル)は霊感によって書かれたものだなんていう主張にどれほどの意味がある? オリジナルなんてどこを探しても【ないんだ】! あるのはただエラー満載の複製ばかりで、その圧倒的大多数はオリジナルの何世紀も後に造られたものだ。当然ながら、ありとあらゆる点でオリジナルとは別物だ。
- バート・D・アーマン
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