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骨折1ヶ月以上放置 奈良、乳児虐待で容疑の両親

 奈良市で生後4ヶ月の二男が両親に虐待され、意識不明の重体になった事件で、二男は両脚などを骨折して1ヶ月以上、放置されていたとみられることが10日、奈良署の調べで分かった。
 奈良署は同日、殺人未遂容疑で父親の無職松本一也(29)と母親の琴美(21)の両容疑者=奈良市月ケ瀬=を送検。二男を日常的に虐待し、治療も受けさせなかった可能性が高いとみて追及する。
 調べでは、二男は両脚や肋骨を骨折して数週間以上たっており、1ヶ月以上放置された骨折もあるようで、骨がゆがんだまま。一時心肺停止状態だったため、脳に障害が残る恐れが強い。
 一也容疑者は「二男がよく泣くので腹が立った」と供述。つねったり、たたいたりしたことを認めているが、骨折については説明していない。
 両容疑者は双子の長男と二男をほとんど外出させなかったため、隣に住む二男の祖父母は虐待に気付かなかったという。


共同通信 2008-03-10】


 夫婦だけでは子育てが困難な時代となっている。もはや、容疑者に対する厳罰を論じる段階ではないだろう。生まれて来た子供達をどう守るかについて、早急な対策が求められる。最近、自転車の3人乗り規制が話題になっているが、これも同様の根っこがある。近隣で子供を預かってもらえるような仕組みをつくるべきだ。