小学5年生の男児(11)に殴るけるの暴行を加えたとして、神奈川県警戸塚署は23日夜、横浜市戸塚区原宿1丁目の佐々木加奈江(36)と、男児の父親の大塚明(34)の両容疑者を傷害の疑いで逮捕し、発表した。2人は「しつけのつもり。警察が騒ぐことじゃない」と容疑を否認しているという。
発表によると、2人は2年前から同居しており、男児は大塚容疑者の長男。
両容疑者は、22日午後9時ごろから23日午前6時ごろにかけ、自宅で男児を台所に正座させ、全身を木刀で殴ったり、首を絞めたりした疑いが持たれている。
同署は主に佐々木容疑者が暴力を振るっていたとみている。
男児は「このままでは死んでしまう」と23日朝に家を抜け出し、コンビニエンスストアでおにぎり2個とパンを万引き。通報で駆けつけた警察官が男児の体のあざを見て不審に思い、事情を聴いたところ暴行が明らかになった。男児は18日から何も食べ物を与えられていなかったと話しているという。
両容疑者はそれぞれに子どもがおり、子ども5人と計7人で生活していた。
同署によると、男児は冷蔵庫内の空揚げを勝手に食べたという理由で、罰として5日前から食事を与えられていなかった。23日朝、自宅から逃げ出し、近くのコンビニでおにぎりとパンを万引き。同店トイレで男児が食べているのを発見した店長が不審に思い警察に通報した。