日本障害者スポーツ協会(東京都)と同協会の北郷勲夫会長が、「週刊現代」の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の講談社に損害賠償などを求めた訴訟の判決が7日、東京地裁であった。
橋本昌純裁判長は、「記事には、真実と相違する部分がある」と述べ、計550万円の支払いと同誌への謝罪記事の掲載を命じた。
問題になったのは、「ひどすぎる パラリンピック委員長が障害者を侮辱 食い物に!」と題した2004年4月26日号などの記事。
北郷会長が、02年8月に日本で開かれた障害者のサッカー世界選手権大会の会場で「やつらに何ができるか」などと発言したり、同協会で不正経理が行われたりしていると報じた。
判決は、「北郷会長の発言などについて関係者が作成した報告書は具体性に欠ける」と述べ、関係者への取材も十分ではなかった、と指摘した。
講談社広報室の話「理不尽極まりない判決で、即刻控訴する」
【読売新聞 2006-11-07】