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「大川小捜索を継続」 石巻視察の警察庁長官表明

 東日本大震災の発生から4カ月を迎えた11日、津波に襲われて全校児童の7割に当たる74人が死亡、行方不明になっている宮城県石巻市大川小を安藤隆春警察庁長官が視察した。「全国の警察が一丸となり、捜索を継続していきたい」と述べ、捜索続行の意思を示した。
 現地では12日まで3日間、宮城県警大阪府警などが160人態勢で集中捜索を展開。保護者も連日、ぬかるんだ土砂の中、重機や手作業で行方不明の子どもたちを捜している。
 保護者たちから「最後の1人が見つかるまで捜索を続けてほしい」と要望された安藤長官は「全国の警察を挙げて懸命に捜索します」と回答。視察後の取材には「ご家族の思いに応えたい。先のことはあるが、ご家族と話し合いながら、全力を尽くす」と語った。
 平塚なおみさん(37)は、6年生だった長女の小晴さんが今も行方不明のままだ。娘のために重機の運転資格を取り、捜索に加わっている。「小晴だけでなく、地域の人たちも見つかっていない。長官に『最後の1人までやります』と言ってもらい、安心した」と話した。
 大川小では児童108人のうち68人が亡くなり、6人の行方が分かっていない。教職員も当時学校にいた11人のうち9人が死亡、1人が不明になっているほか、地元の釜谷地区の住民も多数が犠牲になった。


河北新報 2011-07-12