テヘランの自宅に入る、顔に硫酸をかけられ失明した女性=2010年8月(ロイター=共同)
イラン学生通信によると、同国司法当局は14日、女性の顔に硫酸をかけて失明させたとして、目に硫酸をかける刑が確定していた男性(30)への刑執行を延期した。「目には目を」として知られるイスラム法(シャリア)の同害報復刑で、延期は国際人権団体などからの非難を考慮した可能性がある。
男性は2004年、プロポーズを断られた腹いせに女性の顔に硫酸をかけた。テヘランの刑事裁判所は08年12月、同害報復法を適用、女性が男性の目に硫酸をたらして失明させる判決を言い渡した。
14日にテヘランの司法病院で刑が執行される予定だったが、突然延期された。新たな執行日は未定。
量刑としては至極正当だ。