コンゴ民主共和国、レイプ被害は毎日1100件以上 米調査

 内戦で荒廃したコンゴ民主共和国(旧ザイール)では毎日1100人以上の女性たちがレイプ被害に遭っているとする調査結果が、11日の米学術誌「Journal of Public Health(公衆衛生ジャーナル)」に発表された。国連(UN)の推定を26倍上回る数字だという。


 米公衆衛生研究家のアンパー・ピーターマン(Amber Peterman)氏らが、同国で性暴力に関するデータを集めたところ、2006〜07年の1年間にレイプされた15〜49歳の女性は40万人以上に達していたことが明らかになった。国連は以前、同期間にレイプされた女性の人数を1万5000人と報告していた。


 ピーターマン氏は、「これまでの推定が大幅に過小評価されていたことが確認された」と話した。


 一方で、被害者が報告をためらうケースが多いこと、対象年齢以外の女性および男性の統計は含まれていないこと、さらには国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights WatchHRW)が「同国の09年の性暴力件数は前年から倍増した」と報告していることから、実際は今回の数字をも上回っている可能性があると指摘した。


 南キブ(Sud-Kivu)州のある病院で手当てを受けた性暴力の被害女性4133人に限って言えば、16歳未満は全体の6%、65歳以上は10%を占めていたという。


 米ハーバード大学人道援助組織(Harvard Humanitarian Initiative)のマイケル・バンルーエン(Michael VanRooyen)氏は、今回の調査結果について、「コンゴ民主共和国では性暴力の加害者が処罰されないなか、レイプがまん延している。今世紀最悪の人道危機と言ってもよい」とコメントしている。


AFP 2011-05-12