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ベトナム枯れ葉剤やっと汚染除去開始 散布から50年

 米軍がベトナム戦争(1960〜75年)で使った枯れ葉剤の汚染除去作業が今年始まった。散布開始から50年。ベトナム政府によると、対象地域は米軍基地があった同国中部のダナン空港周辺の約29ヘクタール。費用の約3200万ドル(約24億円)を米国が援助し、2013年までの除去を目指す。全国に28カ所あるとされる高濃度汚染地域の除去には20年かかるともいわれる。
 米軍は61年に枯れ葉剤を使い始めた。密林や耕作地に散布し、南ベトナム解放民族戦線の拠点をつぶす作戦だった。71年までに約7200万リットルを散布。がんや障害児の出産などの被害は2世代、3世代にわたる。支援団体によると今も約300万人のベトナム人に何らかの症状があるという。
 米政府は91年から米兵の枯れ葉剤被害者に補償を始めたが、95年にベトナムと国交正常化した後もベトナム人の被害者を放置し続けている。枯れ葉剤をつくった製薬会社も、米国の被害者だけに和解金を払った。
 一方、中国への対抗上、米越は合同軍事訓練などで関係強化を図っており、米政府は07年に枯れ葉剤の汚染除去研究費として約40万ドルを提供。昨年10月、クリントン国務長官も「我々が共有する痛ましい過去の遺産」と、除去への協力を約束した。
 ベトナム政府によるとダナン空港周辺での除去計画は米越合同事業。米国が費用を出し、作業はベトナム国防省が担う。今年6月に前段階の不発弾処理が始まり、土壌を掘り返し、熱でダイオキシンを分解する実際の除去は来年からだ。


asahi.com 2011-08-13



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