医療制度の改悪でST(言語聴覚士)による言語訓練が受けられなくなっている

 医療制度の変革で、以前にも増してSTによる言語訓練が受けられなくなっています。私が2002年4月から始めた訪問ケアの目的の一つは、変革によって不利な立場に立たされている失語症者へのサービスを行うことです。訓練の時間も病院では長くてもたいがい40分程度と思われます。人によっては、“何もしていないうちに終わってしまった”と、いう印象だけが残ってしまうでしょう。
 ST(言語聴覚士)自身も多くの患者さんを次から次へと、時計をチラチラ見ながら“こなして”いかざるをえません。コミュニケーションを楽しもうというゆとりはないと思います。


【『失語症者、言語聴覚士になる ことばを失った人は何を求めているか』平澤哲哉(雲母書房、2003年)】


失語症者、言語聴覚士になる―ことばを失った人は何を求めているのか