褥瘡(じょくそう)、床ずれ

 このようなところ(※骨盤の後ろ、背骨、肩甲〈けんこう〉骨)に体重がかかると、皮膚の毛細血管が圧迫されて血液が流れなくなる。毛細血管の圧力は弱く、正常な血圧なら130から170ミリぐらいの水銀柱圧力があるが、毛細血管の圧力は20ミリ水銀柱ほどしかないので、体重がかかれば簡単につぶれてしまうのである。
 しかし幸いなことに、皮膚や皮下組織は代謝がそれほど盛んでないから、少しぐらい血液がこなくても、2時間は平気である。2時間をすぎると危険になり、3時間以上になると皮下組織が死んで、いわゆる「壊死(えし)」という危険な状態になる。


【『リハビリテーション 新しい生き方を創る医学』上田敏講談社ブルーバックス、1996年)】


 褥瘡(じょくそう)は出来始めは痛みを覚えるが、壊死が進行すると痛みがなくなる。このため同じ姿勢を取り続けることで、どんどん悪化してゆく。Wikipediaのページトップ右側にある〔表示〕を参照せよ。


リハビリテーション―新しい生き方を創る医学 (ブルーバックス)