「ガード下」SION


 叫びではなく呻(うめ)き。SIONの声は怒りよりも苦悶を響かせている。喉を振り絞り、軋(きし)んだ声が空気を異様に振るわす。絶望の中から一滴(ひとしずく)の優しさが香油のように漂う。


 誰もがガード下にいる。シモーヌ・ヴェイユが語った「重力」の下で喘いでいる。そして誰もが盲目なのだ。大事なものが何一つ見えていないのだから。


 SIONの魂を打つ歌声に戦慄せよ。






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