古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

電車内で化粧をする行為の矛盾

 電車の中で化粧をしている若い女性が目立つようになってから10年以上は経つだろう。彼女たちは、一見すると、誰の視線も気にしていないようだが、実は親しい友達や恋人からは少しでも綺麗に見られたいと思って化粧をしているわけだ。ここでも親しい相手に対してと見知らぬ他人に対してとで、行動をはっきりと二分させていることがわかる。


【『子供の「脳」は肌にある』山口創〈やまぐち・はじめ〉(光文社新書、2004年)】


子供の「脳」は肌にある (光文社新書)