古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

『ロシアのユーモア 政治と生活を笑った300年』川崎浹(講談社選書メチエ、1999年)



ロシアのユーモア―政治と生活を笑った300年 (講談社選書メチエ)

共産主義時代にも盗みはあるでしょうか」「ないでしょう。社会主義時代にぜんぶ盗まれていますから」体制にとって「危険な世論」でありつづけたアネクドートは、口から口へと広まる。辛辣に権力を嗤いつづけたロシア人の過激な「笑い」を通して、ピョートル大帝期から現代にいたる、激動のロシア300年を読む。