2010-02-13 『われら』ザミャーチン/川端香男里訳(講談社、1970年/岩波文庫、1992年) 書籍情報 20世紀ソヴィエト文学の「異端者」ザミャーチンの代表作。ロシアの政治体制がこのまま進行し、西欧の科学技術がこれに加わったらどうなるか、という未来図絵を描いてみせたディストピア小説。1920年代初期の作だが、最も悪質な反ソ宣伝の書として長く文学史から抹殺され、ペレストロイカ後に初めて本国でも公刊された。 尚、『ロシア 3/集英社ギャラリー「世界の文学」15』(集英社、1990年)にも収録されている。