マヘリア・ジャクソンはゴスペルの女王と呼ばれている。ま、美空ひばりみたいなもんだ(笑)。
高橋昌一郎
1冊読了。
133冊目『知性の限界 不可測性・不確実性・不可知性』高橋昌一郎〈たかはし・しょういちろう〉(講談社現代新書、2010年)/天才本。高橋さん(※ツイッターでやり取りしたことがあるので敬称をつける)の翻訳能力は凄い! お世辞抜きで講談社現代新書の高橋三部作(『ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論』と『理性の限界 不可能性・確定性・不完全性』)は必読だ。定期的に読み返した方がいいだろう。余談の入れ方と宗教への配慮(間違いなく配慮だよ)が絶妙なバランス。知識がある人ほど楽しめる内容となっている。知性とは懐疑というスロットルを全開にしながら怒濤の前進を続けることなのだろう。超オススメ。
世界が沈黙する中でルワンダ大虐殺は行われた
ツチ族のジェノサイドは、よく言われているような「ルワンダ人のジェノサイド」ではない。確かにその虐殺は、ルワンダにおいてルワンダ人がルワンダ人に対して行い、ルワンダ人が終わらせたという特徴を持っている。しかし、1994年の4月から7月にかけて、4ヶ月の間に1日1万人の割合で殺害された――総計約100万人――が犠牲となったこの虐殺は、圧倒的な沈黙の中で行われた。ちょうど、ワシントンではホロコースト記念館が開館し、西欧列強が連合国軍のノルマンディ上陸50周年を祝って、異口同音に「二度と繰り返すな!」と自ら言い聞かせていた時に。
【『ルワンダ大虐殺 世界で一番悲しい光景を見た青年の手記』レヴェリアン・ルラングァ/山田美明訳(晋遊舎、2006年)】
ロートレックが生まれた日
ダーウィンの『種の起源』が出版された日
今日はチャールズ・ダーウィンがイギリスで『種の起源』を出版した日(1859年)。完全な題名は『自然選択の方途による、すなわち生存競争において有利なレースの存続することによる、種の起原』。科学にとどまらず、宗教的、哲学的論争を引き起こした。