古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

『テロリズムを理解する 社会心理学からのアプローチ』ファザーリ・M・モハダム、アンソニー・J・マーセラ編/釘原直樹監訳(ナカニシヤ出版、2008年)



テロリズムを理解する―社会心理学からのアプローチ

 なぜテロが起こるのか? なぜテロ行為に至るのか? テロリズムとは何か? 全米最大規模の心理学会であるアメリカ心理学会(APA)が9.11後、その「知」を結集し、国際テロリズムの心理・社会的起源とその影響の解明を試みた大著。テロの定義から、分類、歴史、心理社会的背景、テロリストの行動のメカニズム、避難民の問題、9.11の被災者の援助に関わった心理学者の体験など多様な論考、分析を通し「テロリズム」を再考する。