古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

『時間の終焉 J・クリシュナムルティ&デヴィッド・ボーム対話集』J・クリシュナムルティ/渡辺充訳(コスモス・ライブラリー、2011年)



時間の終焉―J.クリシュナムルティ&デヴィッド・ボーム対話集

著名な理論物理学者と稀有の覚者が、人類の未来について、英知を傾けて行った13回に及ぶ長大な対話録


 本書の冒頭で、「人類は進路を間違えたのだろうか?」とクリシュナムルティが問い、それに対して「人間は5000〜6000年ほど前、他人から略奪したり、彼らを奴隷にしたりできるようになり始め、その後はもっぱら搾取と略奪に明け暮れてきた」とボームが応えている……。