乳幼児には理屈や理論でものごとを考える力がないうえに、判断の参照となる人生体験が少ないので暗示を受けやすい。だから教えられたことはなんでも受け入れ、信じる。子供が5〜6歳になると、理屈づけの能力、つまり判断力が発達してくる。本人の体験と感情とを基準にして、なにを信じるべきか選択するようになる。この判断のフィルターを通過しない情報は潜在意識までとどかない。
【『クラズナー博士のあなたにもできるヒプノセラピー 人生を成功に導くための「暗示」の作り方』A・M・クラズナー/小林加奈子訳(VOICE、1995年)】