言葉と文化

 しかし、新人が出現して以来、科学技術の進歩にはおどろくべきものがある。生物的存在としてのヒトの脳は、実はほとんど変化していないにもかかわらず、人間の地球に対する影響力はすさまじい速度でエスカレートしているのだ。
 何がこの変化をおこしているのだろうか。それは、人間が言葉を獲得して以来つくりあげてきた「文化」であると考えられる。「文化」は、脳の機能に大きな影響を与えるが、脳の中にあるのではない。「文化」は人間集団の産物であり、集団に属するメンバーによって学習され、世代をこえて伝えられる。「文化」はある意味で「獲得性遺伝」的な要素をもっている。


【『ここまで解明された最新の脳科学 脳のしくみ』Newtonムック(ニュートン プレス、2008年)】


脳のしくみ―ここまで解明された最新の脳科学 (ニュートンムック Newton別冊)

菅野恭子


 1冊読了。


 76冊目『リシバレーの日々 葛藤を超えた生活を求めて』菅野恭子〈かんの・きょうこ〉(文芸社、2003年)/昨日読了。飛ばし読み。著者は『ザーネンのクリシュナムルティ』を翻訳したギーブル恭子である。インドのクリシュナムルティスクール、リシバレー校の訪問記である。まあ酷い代物だ。人格障害傾向が顕著だ。子供みたいにやたらと好き嫌いを述べ、いきなり夏目漱石をこき下ろしたりしている。読むに値するのはいくつか紹介されているクリシュナムルティのエピソードのみ。これでクリシュナムルティ本は34冊読了。

「義(ただしい)」の語源

「義(ただしい)」は、犠牲として神に捧げる「羊」と、これを切る鋸(のこぎり)「我」の合体した文字。「義」には悲劇がつきまとう。


【『一日一書』石川九楊二玄社、2002年)】


一日一書