「考えること」は「わかること」ではない

小林●ぼくら考えていると、だんだんわからなくなって来るようなことがありますね。現代人には考えることは、かならずわかることだと思っている傾向があるな。つまり考えることと計算することが同じになって来る傾向だな。計算というものはかならず答えがでる(ママ)。だから考えれば答えは出るのだ。答えが出なければ承知しない。


【『小林秀雄全作品 25 人間の建設』小林秀雄(新潮社、2004年)】


小林秀雄全作品〈25〉人間の建設