2009-08-26から1日間の記事一覧

肌の境界感覚

肌の境界感覚があまりに弱いと、人から影響を受けすぎて自分というものがなくなってしまう。たとえば、自分を主張したり表現することができず、常に他人に合わせることでよい子を演じ続ける「過剰適応」の行動になる。 逆に肌の境界感覚があまりに強すぎると…

『空の論理 ニヒリズムを超えて』矢島羊吉(法蔵選書、1989年)

空の論理 ニヒリズムを超えて 西洋哲学の究極にあるニヒリズムの陥穽は龍樹の『中論』に示されている「空」の論理において徹底的に突き詰められ、克服されてゆく。本書は、倫理学・ドイツ哲学の専門家がその生涯をかけて到達し、自己の問題として提示した、…

その男、本村洋/『裁判官が見た光市母子殺害事件 天網恢恢 疎にして逃さず』井上薫

その男には怒りが燃え盛っていた。圧倒的な怒りが男を衝き動かしていた。怒りの矛先(ほこさき)は犯罪とそれを取り巻く社会に向けられていた。本村洋は単なる被害者ではなかった。「殺害された妻」の夫でもなかった。彼は「正義そのもの」であった。 本書を…