リビア政府当局者は9日、北大西洋条約機構(NATO)軍が8日夜に首都トリポリから東に約150キロの農場で行った空爆により、市民85人が死亡したと発表した。NATO軍は軍事施設を攻撃したとしている。
カダフィ政権のスポースクマンは、爆撃を受けたとする現場に外国メディアを案内し、子ども33人、女性32人、男性20人の計85人の市民が殺害されたと語った。記者らは村に近い地中海沿いの町ズリタンの病院で約30遺体を確認した。
同国の国営テレビは、爆撃を受けて黒焦げになった子ども3人の遺体や、病院で治療を受ける子どもや女性を放映した。
国営テレビによると、リビア政府は犠牲者を哀悼するため3日間喪に服すと発表した。