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保育中の園児死亡ゼロ…避難訓練・機転が命守る

 東日本大震災により宮城、岩手、福島の3県で被災した保育所が315に上り、このうち全壊や津波による流失など甚大な被害のあった保育所が28以上あることが13日分かった。一方で、保育中だった園児や職員で避難時に亡くなった例はこれまでに報告ゼロであることも分かった。


 3県から厚生労働省に報告された被災保育所の件数は、宮城県で243件(うち全壊・津波流失は16件)、岩手県で34件(同12件)、福島県で38件。福島県については被害程度の内訳は分かっていない。


 乳幼児を預かる保育所は、各種災害を想定した避難訓練を毎月行うことが義務づけられている。大地震が襲った3月11日午後2時46分は、保育所では昼寝の時間帯だった。保育士らが園児を起こして身支度させ、乳児をおんぶするなどして集団避難したとみられる。避難時の状況を保育所から聴取した宮城県子育て支援課によると、異常な揺れを感じて日頃の避難ルートをやめ、さらに高い所へ逃げたため全園児を守ることができたケースもあったという。


YOMIURI ONLINE 2011-05-14