古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

『崩壊前夜 日本の危機』森田実(日本文芸社、2008年)



崩壊前夜 日本の危機

 2005年の5月頃のことでした。アメリカのウォール街から帰ってきた人に聞いたのですが、アメリカの保険業界が多額の政治献金を集めて、共和党系の大広告会社に日本での広告プロジェクトを依頼したと。その巨大広告メディアが日本の独占的巨大広告会社の電通に対して数千億円で日本国民の頭を「民営化が善で、官営は悪だ」というように切り替える広告プロジェクトを出したというのです。(中略)そこで私は各方面を打診して、数千億円ではない、兆の額だという証言を得たものですから、ホームページにそれを書いたのです。これは大反響がありました。(本文より)

『生のアート』津田広志(れんが書房新社、1994年)



生のアート

 クリシュナムルティホスピス、シュタイナー、解放の神学。日常のなかに潜む非合理と合理、聖と俗、神秘と社会の境界を走破する未知の実践が今、問われている。現場で活躍する実践者のスリリングな言葉と、その現代的意味を探る渾身の論考が脱=近代の生と死の世界を開示する。

西洋オカルトの源流はカバラとグノーシス思想にある

 ・西洋オカルトの源流はカバラグノーシス思想にある

ヴェーダとグノーシス主義

 カバラグノーシス思想。この2つこそが、魔術師や錬金術師などのオカルティスト(あるいは、それらを名乗る詐欺師たちにとっても)、最も大事なものであり、すべての西洋オカルティストたちの源流をさかのぼれば、この2つに行き着くといっても過言ではないだろう。


【『世界の「聖人」「魔人」がよくわかる本』一条真也監修、クリエイティブ・スイート編(PHP文庫、2008年)】


J・K・ローリングのスピーチ(ハーバード大学卒業式)

 過去の失敗から這い上がり、強く、賢くなったのだと知ったとき、人は自分の生きる力を信じることができます。自分自身や友達との関係が逆境によって試されて初めて、人はそれらを本当に理解することができます。そのような知恵こそが(失敗がくれた)プレゼントであり、私にとってどんな資格よりも価値があるものなのです。

 もしタイムマシンかタイムターナーがあったならば、私は21歳の頃の私に、幸福な人生とは成功や達成のチェックリストではないということを教えてあげたい。資格や履歴書は人生ではないのです。残念ながら、私と同世代や年上人たちの中にも、それを混同している人が大勢います。人生とは困難で、複雑で、誰もコントロールすることはできません。それを謙虚に理解しなければ、人生の浮き沈みを生き抜くことはできないのです。

 さらに重要なのは、他人に共感することを拒否して生きる人は、本物のモンスターになってしまうかもしれないということです。自身の悪と戦うのをやめた人は、無関心のうちに悪と共謀してしまうのです。


冬の散歩道」から引用した。

トルーマン・カポーティが生まれた日


 今日はトルーマン・カポーティが生まれた日(1924年)。17歳で「ニューヨーカー」誌のスタッフになる。19歳で『ミリアム』でオー・ヘンリー賞を受賞し、「恐るべき子供」と評される。1966年に発表した『冷血』でノンフィクション・ノベルという新たなジャンルを切り開いた。


冷血 (新潮文庫) ティファニーで朝食を (新潮文庫) 夜の樹 (新潮文庫)