今日はイギリス東インド会社が設立された日(1600年)。ロンドン東インド会社、イングランド東インド会社、合同東インド会社という三つの会社の総称。後にオランダ、フランス、デンマーク、スウェーデンの各東インド会社が設立された。中世ヨーロッパが発展するための搾取システム。
断念する者のみが希望することができる
・幸福は外に現れる
・現代人は健康を味わえない
・名誉心について
・人間の虚栄心は死をも対象とすることができる
・真の懐疑は精神の成熟を示すものである
・断念する者のみが希望することができる
断念することをほんとに知っている者のみがほんとに希望することができる。何物も断念することを欲しない者は真の希望を持つこともできぬ。
「平和だったサラエボに戻りたい」
「いまは夏休みだけど、学校も再会されたしね。あの2年間は、ほとんど勉強できなかったわ。ああ、戦争が始まる前に戻ることができたら、どんなにいいでしょう。あの2年間の失われた時を取り戻したい……。あの2年間には、楽しいことがたくさん起こり得たはずなのよ。もう、かなわない願いだけど、サラエボで生き延びた人間なら、誰でもそう願っていると思うわ。あの以前の平和だったサラエボに戻りたいって……」
思春期を戦火の中で過ごした少女の美声に触れて、私は胸がつまった。そして何よりもその体験を、こんなにも淡々と、笑顔で語ることができる強さに驚かされた。
【『失われた思春期 祖国を追われた子どもたち』堅達京子〈げんだつ・きょうこ〉(径書房、1994年)】
2010年に読んだ本ランキング
毎年恒例。今年は打率が悪かった。紹介するのは一読に値するもののみ。リンクのないものは来年書く予定。挫折83冊、読了143冊で6割3分3厘という打率であった。今年はクリシュナムルティ漬け。例年より専門書も多かったため、読むスピードが落ちたのは致し方ない。書評も随分と後(おく)れをとってしまった。来年はクリシュナムルティとブッダの思想を比較検討する予定。あとは早川書房の異色作家短篇集と宮城谷昌光の長篇に手をつけたいと思っている。では皆さん、よいお年を!