米国の鳥類学者ジョン・オーデュボンの著書「アメリカの鳥類」が7日、ロンドンの競売会社サザビーズで732万1250ポンド(約9億6500万円)で落札され、印刷された書籍に付けられた競売価格の世界記録を更新した。
「アメリカの鳥類」は全4巻からなり、1827〜38年に出版された。AP通信によると、縦横が90センチ×60センチの大型本。計435の鳥類が美しい水彩画で、ほぼ実物大で描かれている。
これまでの最高額は2000年に米ニューヨークでの競売で落札された同じ「アメリカの鳥類」の別の版で、約880万ドル(当時の為替レートで約9億3500万円)だった。
天敵のおかげで左巻きに カタツムリ進化の謎解明
カタツムリの殻はもともと右巻きなのに、左巻きに進化した種が存在するのは、右巻きを好んで食べる天敵のヘビのおかげとする説を東北大の細将貴研究員(進化生物学)らのグループがまとめ8日、英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表した。
細さんは「天敵の存在が種を分化させていることを実証できた。生き物の進化を考える上で興味深い」と話している。
左巻きのカタツムリは、右巻きと交尾しにくいため、突然変異などで生まれても代を継続できないとみられ、理論上は存在自体が謎だった。
グループは、東南アジアや沖縄県の石垣島などに生息するセダカヘビの仲間が、右巻きを効率よく食べられる特殊な歯を持つことに着目。ヘビのいる地域と、左巻きが存在する割合を文献などで調べた。
痰の吸引は緊急救命措置として行うことが可能
痰の吸引は、本来「医療行為」とされている。医師や看護師など、医療従事者のみに許される行為なのである。
しかし、もしそれに従うとしたら、人工呼吸器使用者は、一生病室を出られないことになる。
そこで鹿野は、例外的に医療行為が許される「肉親・家族」を拡大解釈することで活路を見いだした。つまり、ここに来るボランティアは、鹿野にとって「広い意味での家族」なのである(あるいは、放置すれば死に至る人に、やむなく「緊急救命措置」を施すという解釈も可能)。
鹿野が「ボランティアは、ぼくの家族」という以上、誰も口出しはできない。吸引ミスなどで最悪の事態が起きても、ボランティアの責任は問わないという強い決意の下で成り立っている。
【『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』渡辺一史〈わたなべ・かずふみ〉(北海道新聞社、2003年)】
カミーユ・クローデルが生まれた日
今日はカミーユ・クローデルが生まれた日(1864年)。ロダンを愛し、ロダンを憎悪し、狂気の内で30年を生きた。強制的に入れられた精神病院で誰にも看取られることなく、この世を去った。代表作の一つ「分別盛り」は動いているようにしか見えない。