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天敵のおかげで左巻きに カタツムリ進化の謎解明

 カタツムリの殻はもともと右巻きなのに、左巻きに進化した種が存在するのは、右巻きを好んで食べる天敵のヘビのおかげとする説を東北大の細将貴研究員(進化生物学)らのグループがまとめ8日、英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表した。
 細さんは「天敵の存在が種を分化させていることを実証できた。生き物の進化を考える上で興味深い」と話している。
 左巻きのカタツムリは、右巻きと交尾しにくいため、突然変異などで生まれても代を継続できないとみられ、理論上は存在自体が謎だった。
 グループは、東南アジアや沖縄県石垣島などに生息するセダカヘビの仲間が、右巻きを効率よく食べられる特殊な歯を持つことに着目。ヘビのいる地域と、左巻きが存在する割合を文献などで調べた。


47NEWS 2010-12-08