古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2010-07-21から1日間の記事一覧

フロイトの生涯

日本の性科学者・高橋鐵(てつ)は、「書いた、恋した、生きた」と墓銘(ぼめい)に刻まれた作家スタンダールになぞらえて、フロイトの生涯をこう評している。「悩んだ、思索した、闘った」 【『性愛術の本 房中術と秘密のヨーガ』(学研ブックス・エストリ…

認識したものだけが世界である

リアルな現実世界を完全に認識することはできない 「認識したものだけが世界である」という考え方は夢を実現させるときにとても大事なものです。これはつまり「認識が変われば世界が変わる」ということを意味するからです。 多くの人が考えている「リアルな…

イタリア・アマルフィーの郵便配達員

労働の豊かさを感じる。スピードと効率が労働を貧しい行為にしてしまった。

隠れた“消費税”

2009年のテレビ広告費は1兆7139億円です。ざっくりと一世帯当たり年間「3万4000円」程度を,CMを投じている消費財やサービスを購入する際に“民放受信料”として負担していることになります。1日当たり約100円です。放送受信料(地上契約)を1年分前払いした場合…

「私たちは二人の友だちです」/『知恵のめざめ 悲しみが花開いて終わるとき』J・クリシュナムルティ

クリシュナムルティの「言葉の揺れ」を正確に翻訳した労作で、原書のみならず録音テープの内容で補完している。つまり、声の響きを除けば我々は聴衆と全く同じ位置に置かれるというわけ。 ただし既に書いた通り、小早川&藤仲コンビの姿勢は評価できるが、そ…

電波利用料

テレビ局の電波利用料負担は、ここにあげなかった局を含めて総計で34億4700万円にしかならない。一方で営業収益は3兆1150億8200万円。電波を独占して上げる収益に対して利用料が千分の一。低すぎませんか。 (河野太郎) 国の放送事業歳出費は二百数十億円に…

円谷幸吉の遺書

父上様、母上様。幸吉はもうすつかり疲れ切つてしまつて走れません。何卒お許し下さい。気が休まることもなく御苦労、御心配をお掛け致し申しわけありません。幸吉は父母上様の側で暮らしとうございました。【画像】 川端康成は、『円谷幸吉選手の遺書』にお…