古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

『バウッダ〔佛教〕』 中村元、三枝充悳(講談社学術文庫、2009年)



バウッダ[佛教] (講談社学術文庫)

 バウッダ──サンスクリット語で「仏の教えを信奉する人」の意である。2500年におよぶ歴史の中で、誤解と偏見に満ちた教学により誤伝されてきた釈尊の思想の壮大な全貌と、初期仏教の発生から大乗仏教密教へと展開する過程を、膨大な経典群から探究。単なる宗教の枠を超え、思想としての仏教の実像を鮮やかに描き出した、日本仏教学の達成。

『イエス』R・ブルトマン/川端純四郎、八木誠一訳(未來社、1963年)



イエス

 非神話化提唱によって第二次大戦後の西欧精神界に衝撃を与えたイエス解釈で、イエスの教えを根底にある実存理解に還元し、生きることの実存的解釈を提示した問題のイエス書。

『広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由 フェルミのパラドックス』スティーヴン・ウェッブ/松浦俊輔訳(青土社、2004年)



広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス

 宇宙がエイリアンだらけならみんなどこにいるの? 20世紀を代表する物理学者フェルミが提出したこのパラドックスを解決するために、宇宙論、物理学、生物学、数学、確率論から社会学、SF的想像力までを総動員し、宇宙と生命の謎へと挑む極上のサイエンス・エンタテイメント。

故チャン・ジャヨンさんの直筆の手紙50通を発見「31人に100回以上接待」

 性的奴隷の実態を告発。プーラン・デヴィを目指すべきであった。

「地球外生命体の化石を発見」、NASA科学者が発表

 地球外生命体はいたとしても、人類を超える知性を持つ生命体は存在しない。これがフェルミ・パラドックスから導かれる答えだ。

宮城音弥が生まれた日


 今日は宮城音弥〈みやぎ・おとや〉が生まれた日(1908年)。心理学および精神医学をわかりやすく紹介し、心理学を広く国民に広めた。宮城の著書に触れて心理学の道に入った者も多い。著書に日本の各都道府県の県民性、県民気質を分析した『日本人の性格 県民性と歴史的人物』、ほかに『』『精神分析入門』『天才』などがある。


心とは何か (岩波新書 黄版 144) ストレス (講談社現代新書 (627)) フロイト―その思想と生涯 (講談社現代新書 383) 人間 (岩波文庫)