古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

原爆投下は何を問いかける?


 米国は原爆の開発をめぐってドイツと競争していたわけであり、もし原爆が実際よりも早く開発されていたら、当然、ドイツに対して使用されていたはずである。だがドイツの降伏によって、その投下目標は日本へとシフトしてしまった。(バートン・J・バーンスタイン

不完全性定理に関するアンドレ・ヴェイユの言葉

 フランスの数学者アンドレ・ヴェイユ――ゲーデルと同様、餓死を選んだ特異な思想家シモーヌ・ヴェイユの実兄――が、不完全性定理に関連して、こう述べたと伝えられています。
「神は存在する。なぜなら、算術は無矛盾であるからだ。
 悪魔は存在する。なぜなら、われわれは算術の無矛盾性を証明できないから」。


【『ゲーデル不完全性定理 “理性の限界”の発見』吉永良正講談社ブルーバックス、1992年)】


ゲーデル・不完全性定理―

広島原爆忌


 今日は広島原爆忌(1945年)。B-29エノラ・ゲイ号が8時15分17秒、「リトルボーイ」と名づけた原子爆弾を自動投下。高度約600メートルの上空で核分裂爆発を起こした。広島市民の40%が死亡。黒い雨によって二次被爆が拡大した。戦争という経験から人類は何を学んだのか?







黒い雨 (新潮文庫) 原爆災害―ヒロシマ・ナガサキ (岩波現代文庫―学術) なみだのファインダー―広島原爆被災カメラマン松重美人の1945.8.6の記録