古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

『生と覚醒のコメンタリー 4 クリシュナムルティの手帖より』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(春秋社、1984年)


1」に続いて、「4」もまた品切れ。この2〜3日のことだ。「2」、「3」も時間の問題か。


生と覚醒のコメンタリー 4 クリシュナムルティの手帖より


生と覚醒のコメンタリー 4 クリシュナムルティの手帖より

ポピュリズムによるナショナリズムの昂揚

 第二は、ポピュリズム現象によるナショナリズムの昂揚だ。
 田中(眞紀子)女史が国民の潜在意識に働きかけ、国民の大多数が「何かに対して怒っている状態」が続くようになった。怒りの対象は100パーセント悪く、それを攻撃する世論は100パーセント正しいという二重図式が確立した。ある時は怒りの対象が鈴木宗男氏であり、ある時は「軟弱な」対露外交、対北朝鮮外交である。


【『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』佐藤優〈さとう・まさる〉(新潮社、2005年/新潮文庫、2007年)】


国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

連続的に気づく

「創造的なものを解放するためには、正しく考えることが重要です。正しく考えるには、自分自身のことを知らなければなりません。自分自身を知るためには、無執着であること、絶対的に正直で、判断から自由でなければなりません。それは、自分自身の映画を見守るように、日中、受け入れも拒みもせずに、自分の思考と感情に連続的に気づくことを意味するのです」


【『私は何も信じない クリシュナムルティ対談集』J.クリシュナムルティ/大野純一訳(コスモス・ライブラリー、2000年)】