私は声量のない高音の男性ミュージシャンが苦手だ。しかも、歌詞が恐ろしいまでに陳腐である。それでも紹介するのは、ネーネーズのコーラスに痺れたからだ。もうね、呪術の領域に達しているよ。日本人の心を揺さぶるのは、声量ではなく節回しであることに気…
そんなふうにしてことばを学んだ。匂いと関係のないことば、抽象的な概念をあらわして、とりわけ倫理や道徳とかかわっていることばがグルヌイユには苦手だった。記憶できず、使おうとするとまちがえた。大人になってからも用いるのを好まなかった。しばしば…
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