古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2009-05-03から1日間の記事一覧

歴史とは過去を正しく理解すること

歴史とは過去を正しく理解することで、現在の価値の基準で裁くことではないのです。 【『イメージを読む 美術史入門』若桑みどり(筑摩書房、1993年/ちくま学芸文庫、2005年)】 そして、過去を正しく理解することが不可能であることを自覚する態度である。…

消費としての戦争

消費が善であると考えられている限り、あらゆる戦争は正当化される。消費の本質は浪費であり、その最たるものが戦争に他ならない。

ゼロ

ゼロは静かだ。一も限りなく静かである。二はうるさくなる。

背は伸びないが、爪は伸びる。年をとると、身体は水平方向を目指す。

「One more time, One more chance」山崎まさよし

山崎まさよしの魅力は、「心地よい神経質」ともいうべき性格にある。この歌は、“本当の愛”が仮想というイマジネーションの世界にあることを示していてお見事。 山崎まさよし

ファシズム全体主義を徹底的に糾弾する一書/『ドラッカー名著集 9 「経済人」の終わり』P・F・ドラッカー

ドラッカーの処女作である。書き始めたのはヒトラーがドイツ首相となった直後のこと(1933年2月)。ドラッカーは23歳だった。書き上げた後も原稿を温めていた。ドラッカーの予測は次々と的中した。こうして1939年(昭和14年)に刊行されベストセラーとなった…