M8.8から9.0に変更 東日本大震災、気象庁
気象庁は13日、東日本大震災の地震の規模を示すマグニチュード(M)を8.8から9.0に変更したことを明らかにした。
マグニチュードが0.2大きくなると地震のエネルギーは2倍になる。今回の地震のエネルギーは、関東大震災の約45倍、阪神大震災の約1450倍になる。
マグニチュード9.0は、1900年以降に起きた地震では、1960年のチリ地震(M9.5)、64年のアラスカ地震(M9.2)、2004年のスマトラ沖地震(M9.1)に次ぎ、1952年のカムチャツカ地震(M9.0)と並ぶ。
気象庁は、今回の地震の規模が大きいことから、通常使っている気象庁マグニチュードではなく、米地質調査所など世界で使われているモーメントマグニチュードで計算している。阪神大震災は気象庁マグニチュードが7.3、モーメントマグニチュードは6.9になる。
『防災の決め手「災害エスノグラフィー」 阪神・淡路大震災秘められた証言』林春男、田中聡、重川希志依、NHK「阪神淡路大震災秘められた決断」制作班(NHK出版、2009年)
神阪・淡路大震災の後、防災の専門家たちが災害救援を行った神戸市職員から、30年間非公開を条件に、当時の活動や想いについて聞き取り調査を実施した。想像を絶するギリギリの決断と対応を迫られた人々の証言から、今後の災害への知恵と教訓を導き出す「災害エスノグラフィー」という最新の手法を紹介する。