川はどこにあるのか?


 川を見る。次から次へと流れ去る水を見つめる。川はどこにあるのだろう? 川を自宅に持ち帰ることはできない。とすると川に実体はないのだろう。水が干上がれば、それは川ではない。つまり川が流れているのではなく、流れそのものが川なのだ。私の目の前にあるのは「川という現象」だ。


 打ち上げ花火を見る。一筋の光が天を目指し、爆発する。地面を揺るがす音と共に七色の炎が放射状に広がる。光の雫は重力に抗えず、垂れかかった涙のように闇の中へ消えてゆく。夜空に花火の残像が浮かぶ。花火もまた現象である。


 花を見る。やがて花は枯れる。遂に跡形もなくなる。花という現象。人を見る。人の一生を見る。やがて人は死ぬ。骨も消え去る。人という現象。私も川も現象である。実体はない。あるのは流動性だけ。変化こそ本質である。これを諸行無常という。

タレーラン「愛国心は悪人の最後の逃げ場」

 謀略外交で有名な19世紀フランスの外交官タレーランは、「愛国心は悪人の最後の逃げ場」と述べたというが、それは現代にも当てはまる。


【『北方領土 特命交渉』鈴木宗男佐藤優講談社、2006年/講談社+α文庫、2007年)】


 元々はサミュエル・ジョンソンの言葉かもしれない。


北方領土「特命交渉」 北方領土 特命交渉 (講談社+α文庫)
(※左が単行本、右が文庫本)

林則徐が生まれた日


 今日は林則徐が生まれた日(1785年)。清国はアヘンにまみれていた。腐敗しきった官僚は商人からアヘンの一部をせしめていた。林則徐がこれを一掃。イギリス商人のアヘンを没収し1400トンを焼却処分。林則徐からの貿易拒否によって英国は阿片戦争を起こす。この時、英議会で反対したのはグラッドストンだった。


林則徐―清末の官僚とアヘン戦争 (中公文庫) 林則徐