2007年12月22日に亡くなられた民主党の故山本孝史参議院議員に送られた追悼演説です。発言者は自民党参議院議員会長の尾辻秀久(元厚生労働大臣)議員。尾辻氏は「最も手ごわい政策論争の相手だった」と述べ、また党派の垣根を超え、がん対策や自殺対策に奔走したことを偲んだ。通常国会議員逝去の場合、属する院において失礼ながら事務的に追悼演説が行われるが、これほどまでに気持のこもった演説は過去に例がありません。
私は今日も生きていた。単に生きていただけに過ぎなかったのではないだろうか。生物学的に生きていることの淋しさ。限りない無意味さ、味気無さ加減。(中村徳郎 25歳)
【『きけ わだつみのこえ 日本戦没学生の手記』日本戦没学生記念会編(東大協同組合出版部、1949年/岩波文庫、1982年)】