2011-10-04 理想とほど遠い現実でも、それを直視して、行動しなければ、なにも始まらない 抜き書き 彼女のような世界的知識人ではなくとも、あらゆる人はダブルバインドの中で生きている。たとえば、インドでの教育活動の協力者は、教師養成学校の開校日に漏らした。 「この学校は、(建設に協力した)政治組織の腐敗した構造を利用しなければ実現できなかった」と。 「生きることはダブルバインドそのもの。しかし生きて何かをするというゲームから降りることはできません」。 理想とほど遠い現実でも、それを直視して、行動しなければ、なにも始まらない。この思いこそが、スピヴァク氏を支えているようだ。 【Essais d'herméneutique】 いまだ差異化をほどこされていない欲望