古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

足かせとしての知性

「相手を見下すこと」は恐ろしい。見下して足下をすくわれてしまったときに、もう自分には受け身が取れなくなってしまうから。同時にたぶん、相手を見下す勇気を持たないと、物事は成功しない。相手を「尊敬」している限り、リスクは取れないだろうから。
 何かのビジネスで成功した人、あるいは歴史上の征服者、侵略者のことごとくは「あえてリスクを取る」勇気を持っていて、この勇気はおそらく、相手を見下す勇気に等しいものなんだと思う。最初にオレオレ詐欺を始めた人にしても、大成功した政治家にしても、何かの決断を行って、一定の成功をおさめた人に共通するの決断した勇気であって、これは勇気であるとも傲慢であるとも、あるいは無知であるとも言える。


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