米国で食物アレルギーの子ども急増、13人に1人

 米国の18歳未満の約8%にあたる590万人が何らかの食物アレルギーを持っており、その数は2007年から倍増しているという調査結果が、20日の米小児科専門誌「ピディアトリクス(Pediatrics)」に発表された。13人に1人が食物アレルギーを持っていることになる。


 今回の調査以前の最新データは07年に米疾病対策センター(US Centers for Disease Control and Prevention、CDC)が発表したもので、その時には食物アレルギーを持つ米国人の子どもは約300万人、18歳未満全体の3.9%だった。


 報告論文の著者、ノースウエスタン大(Northwestern University)医学部の小児科医ルチ・グプタ(Ruchi Gupta)氏はさらに、「食物アレルギーのある子どものうち5人に2人がしかも重症だ。重症の子の場合、うっかりアレルギー源を摂取してしまっただけで呼吸困難や血圧の急降下が生じ、最悪の場合には死亡することもある」と警告している。


 白人家庭に比べてアフリカ系やアジア系の家庭の子どものほうが、正式に食物アレルギーだと診断されている子どもは少なかったものの、「食物アレルギーだとほぼ確信できる」症状が現れている子どもは多かった。


 グプタ氏は「アレルギーのある子とない子がいる理由を解明すれば、治療法ももっと明確になるだろう」と述べ、今後は地域的、人種的な傾向の分析を行うとしている。


 今回の調査は全米4万世帯の子どもを対象に、食物アレルギーの原因の9割を占める8種類の食品(牛乳、卵、ピーナツ、ナッツ類、魚、貝、大豆、小麦)について行われた。


AFP 2011-06-22