古本屋の覚え書き

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『人口学への招待 少子・高齢化はどこまで解明されたか』河野稠果(中公新書、2007年)



人口学への招待―少子・高齢化はどこまで解明されたか (中公新書)

 2005年から始まった日本の人口減少。100年後には半減と予測されている。北・西ヨーロッパに端を発し、いまや世界人口の半分を覆った少子化は、なぜ進むのか―。急激な人口減少が社会問題化するなか、急速に脚光を浴びる人口学だが、戦前の国策に与したと見られ、近年まで疎んじられてきた。本書は、人口学の入門書として、人口の基礎的な考え方、理論、研究の最前線、少子化のメカニズムなどを平易に解説する。