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川崎市に抗議2000件 ネットで誤情報広まる

 川崎市阿部孝夫市長が、東日本大震災で大量に発生した倒壊家屋の木くずなど廃棄物の処分への協力を表明したことについて、「放射能で汚染されたごみが首都圏に持ち込まれる」などとする誤解がインターネット上で広まり、同市に計約2000件の抗議の電話やメールが殺到する事態に発展している。


毎日.jp 2011-04-14


 関東大震災の折に、「朝鮮人が暴徒化した」「井戸に毒を投げ入れ放火して回っている」と新聞が報じた。これを鵜呑みにした多くの日本人が朝鮮人に襲いかかった。吉野作造の調査では2613人が殺害されたとしている。根も葉もないデマを新聞記者に流したのは、時の警視庁官房主事・正力松太郎であった(後に読売新聞社主)。東電原発災害で同じ類いの流言蜚語(りゅうげんひご)が広まっている。正力はまた「原子力の父」でもあった。