『樹の花にて 装幀家の余白』菊地信義(白水Uブックス、2000年)



樹の花にて―装幀家の余白 (白水Uブックス―エッセイの小径)

 一冊の書物をめぐる装幀と読者との関係は「不安を渡る舟」に似ており、装幀家の使命は、その不安の表出としてのズレを読者に訴えることである。書物へと人を誘惑してやまない気鋭の装幀家が、多彩な表現に通底する透明な官能性と求心的感性の交差を造形の余白に綴った、本好きに贈る書物の周辺。