大前研一の評価が上がっている。そこで別の顔も紹介しておこう。
ゴールドコーストでの不動産投資のぼろ儲けに眼をつけて、この頃、遅ればせながら、と参入してきた人がいる。「国際経営コンサルタント」の大前研一だった。大前は著名な「国際経営コンサルタント」だったかもしれないが、いかんせん参入の時期が悪かった。バブル崩壊以前の「土地神話」さえ信じなければ、不動産投資の原則は三つしかない。一が、タイミングである、二が同じくタイミング、三は、一、二、のルールに従え、となる。つまり不動産投資とは、「時機を読む」、これに尽きる。
ところが大前はバブルの最盛期に計画を立て、完成したのがバブル破裂以後だった。予定価格で買う奴など、居やしない。多額な負債を大前はゴールドコーストの土地開発で抱えたそうである(ジ・オーストラリアン紙、シドニー・モーニング・ヘラルド紙による)。この他、大前はアサヒ・ビールにつかませたフォスター社の株をはじめとして、いろいろな粗相をオーストラリアで行っているが、それはここでは触れない。