古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

『歴史とは何か』E・H・カー/清水幾太郎訳(岩波新書、1962年)



歴史とは何か (岩波新書)

 歴史とは現在と過去との対話である。現在に生きる私たちは、過去を主体的にとらえることなしに未来への展望をたてることはできない。複雑な諸要素がからみ合って動いていく現代では、過去を見る新しい眼が切実に求められている。歴史的事実とは、法則とは、個人の役割は、など歴史における主要な問題について明快に論じる。