リチャード・ランガム、中原圭介


 1冊挫折、1冊読了。


 挫折6『火の賜物 ヒトは料理で進化した』リチャード・ランガム/依田卓巳〈よだ・たくみ〉訳(NTT出版、2010年)/狙いはいいのだが展開に問題があり、前半で既にもたついてしまっている。重複する文章も多すぎる。新書にすればよかったのに。生食では必要なエネルギーを摂取できないとのこと。我々は「食べること」ではなく、「消化するもの」で生きているのだ。


 8冊目『騙されないための世界経済入門』中原圭介(フォレスト出版、2010年)/中原は実学のアナリスト。アメリカの住宅バブル崩壊サブプライムショック)を2年前から予測したことで名を馳せた。本書は2011年の世界経済を展望した内容で、米国・欧州・中国という構成。ビリヤード台の上で繰り広げられるマクロ経済といった感がある。マーケットとはマネーの関係性(需要と供給)である。その様相を正攻法で丁寧に解説している。改行が多いのが難点。もう一つ付け加えると「日本人は元来、人の和を重んじるDNAを受け継ぐ農耕民族です」といった言葉づかいはやめるべきだ。