古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

職場の強さを測る12の質問

 ・並外れて優秀なマネジャーは伝統的なルールを破る
 ・脳内で繰り広げられる道路工事
 ・概念と方法
 ・人間の最も根源的な仕事
 ・職場の強さを測る12の質問
 ・脳細胞の数は銀河系の星の数よりも多い

『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』ピーター・ティール with ブレイク・マスターズ
『シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント』エリック・ジョーゲンソン
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』佐藤航陽
『Dark Horse(ダークホース) 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代』トッド・ローズ、オギ・オーガス

 舞い上がっていたほこりがおさまり、視界が開けると、そこに発見があった。すなわち職場の強さを測るための質問はわずか12項目に集約されるという発見だ。これら12の質問は、自分自身の職場について知りたいことのすべてを引き出せるわけではないが、「ほとんどの」情報と、そして最も「重要な」情報を把握することができる。最も才能のある従業員を惹きつけ、仕事を任せ、そして引き留めておくのに必要な本質的要素を計測してくれる。これらの質問とは次のとおり。


 Q1 仕事の上で自分が何をすべきか、要求されていることがわかっているか
 Q2 自分の仕事を適切に遂行するために必要な材料や道具類が揃っているか
 Q3 毎日最高の仕事ができるような機会に恵まれているか
 Q4 最近1週間で、仕事の成果を認められたり、誉められたりしたことがあるか
 Q5 上司や仕事仲間は、自分を一人の人間として認めて接してくれているか
 Q6 仕事上で自分の成長を後押ししてくれている人がだれかいるか
 Q7 仕事上で自分の意見が尊重されているか
 Q8 会社のミッション/目的を前にして自分自身の仕事が重要だと感じられるか
 Q9 仕事仲間は責任を持って精一杯クォリティーの高い仕事をしているか
 Q10 仕事仲間にだれか最高の友だちがいるか
 Q11 最近半年間で、自分の進歩に関してだれかと話し合ったことがあるか
 Q12 仕事の上で学習し、自分を成長させる機会を与えられたことがあるか


 これら12の質問は職場の強さを測るために最も簡明で、最も正確な方法だ。


【『まず、ルールを破れ すぐれたマネジャーはここが違う』マーカス・バッキンガム&カート・コフマン/宮本喜一訳(日本経済新聞社、2000年)】