お台場をメジャーなスポットにしようとするフジテレビの策動

 とにかく、お台場をメジャーなスポットにせんとするフジテレビの策動を見ていると、単なる、そろばんずくの商魂とは別の、さらにいやらしい何か――すなわち東京を舞台としたモノポリーゲームに熱中する生臭い野望が感じられるわけで、私のような場末の人間には、それがうっとうしくてならない。町名(というよりは路線価格そのもの)をトロフィー(←勝ち組の証し)としか考えない東京人(あえて言えば上京人)の思い上がり。東京双六の「上がり」を目指す田舎弥次喜多珍道中。そんなお台場格上げ計画のためにベッカムの貴族性(←もちろんメディアの捏造だが)が利用されているのだとしたら、こんなに悲しいことはない。


【『テレビ標本箱』小田嶋隆中公新書ラクレ、2006年)】


テレビ標本箱 (中公新書ラクレ (231))