イスラエル北部で40人以上が死亡した森林火災で、消火活動の支援に駆け付けたとしてイスラエルで表彰予定だったヨルダン川西岸のパレスチナ人消防士約10人のうち3人が14日、検問所でイスラエル入国を拒否され、表彰式が中止となった。AP通信などが伝えた。
消火支援の際は入国を認めながら、その後は“恩人”を門前払いにした形。西岸からの入国手続きを管理するイスラエル軍は手続き上の誤りだと釈明。パレスチナ消防当局の幹部は、明確な理由なしでの入国拒否は日常茶飯事だと指摘した。
2日に発生した火災は同国史上最大とされ、43人が死亡。ネタニヤフ首相は各国に消火活動の支援を要請、十数カ国が要請に応じ、パレスチナ自治政府も消防士約20人を派遣した。